看護師・介護師の方へ

明日の安楽のために私たちができること

看護師のみなさま、今日もお疲れ様です。
ここには、明日の患者さんの安楽ため、そして私達の看護に向けての言葉があります。
安楽のために、他の看護師がどんなことをしているのか・安楽とはそもそも現場ではどんなことなのか。
安楽のために、自分だけではなく他の頑張る看護師の声をどうぞご覧ください。

  • 「すごいラクになった!」
    と言ってもらえた

    心不全で、両下肢の浮腫が著明な患者様が入院されました。 下肢に対する倦怠感を訴えていたので、ご本人とも相談しながらポジショニングを調整していました。かなり冷感もあったので、プランを立てて、足浴をしました。足浴をして冷感もとれ、爽快感も得たようで「すごくラクになった!」と言ってくださいました。看護で患者様が「すごくラクになった。すっきりした」と言ってくれました。その言葉から、私は患者さんの安楽につながったのではないかと感じました。

  • ケアひとつひとつが安楽になる

    私の病棟はとても忙しく、保清のケアが行き届かないことが多いですが、その日はたまたま余裕があったので、今日は患者さんを綺麗にしよう!と思いました。清拭が終わった後に、午後から足浴や手浴をしました。ちょうど看護学生も来ていたので一緒にやりました。そうしたら普段は認知症もひどくて表情がない人が、しゃべり出したということがありました。いつも一点を見つめて、しかめっ面だけをする患者さんに 「どうでした?」「今日は疲れました?」 と声掛けをしたら、 「気持ちよかった」 と言いました。ぼそっとですが、発語がありました。やはりこういうことも一つの安楽なのかなと感じました。 私の病棟はセデーションをとても多く使います。 「そのような方法だけが安楽ではなく、患者さんに私たちが施す ケア一つ一つが安楽に繋がるのかな」 と、ふと感じた瞬間でちょっと嬉しかったです。

聖路加国際大学 看護学研究科 佐居由美

This work was supported
by JSPS KAKENHI
Grant Numbers JP18H03078